インプラントと残っている歯の本数の関係

原則的には1歯1本

もともとは、1本の欠損歯につき1本のインプラントを埋入するという考え方が原則でした。
これは、歯のない本数にあわせてインプラントを入れるという考え方です。上の歯が14本、下の歯が14本となるように、インプラントの数を決めていました。

ただし、骨の状態(骨の厚み)、噛み合わせの状態、お口の大きさ、インプラントの太さと長さなどを考慮し、構造上安定的になる本数をいれるため、多少の増減はあります。

インプラントの必要本数が少なくて済むのは、総入れ歯をインプラントにするなど、抜けている歯が多い場合などです。反対に必要なインプラントの本数が多くなるのは、通常のインプラントよりも短く強度の弱いショートインプラントの本数を多くすることで、強度を保つ場合です。

歯の本数とインプラントの数

①    1本欠損の場合は1本

ただし、1本欠損しているのが奥歯の場合、まれに2本のインプラントを要します。  

②    連続2本欠損の場合は2本

ただし、欠損している2本の歯が奥歯の場合、まれに3本のインプラントを要します。

③    連続3本欠損の場合は3本、または2本のインプラントに3本のかぶせもの

長さや太さが必要十分である場合は2本で済みますが、長さや太さが十分に取れなかったり、かみ合わせの力に不具合が生じる場合は3本が推奨されます。  

④    連続4本欠損の場合は3本

ただし、力のかからない前歯などでは十分な太さ、長さのインプラントを入れるため、2本しか埋入しない場合もあります。  

⑤    連続5本以上の欠損の場合は、失われた本数+1~2本

特に、上あごの場合は、骨質がやわらかいため本数を多くして強度を確保します。  

 

残っている歯が0本の場合

総入れ歯の方や多くの歯を失った方に、4本のインプラント体をバランスよく骨に埋入する手術(All-On-4)を行います。必要最少本数(4本)で、上または下の歯をすべて支える手術で、費用が抑えられることが何よりのメリットです。  

その日に固定式の仮の歯をいれますので、すぐに噛むことができますし、機能面だけではなく、審美的にも自然です。入院の必要はありません。6本埋入する場合は、All-On-6と呼びます。


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